はじめに
こんばんは、カラカルです。
以前ホームシアターでスピーカーをメーカー毎に紹介し、それぞれの特徴をまとめた記事を投稿した。その時の記事は下記である。
今回は、プロジェクターのメーカー毎の特徴について、紹介していこう。
スピーカーは上を見たら値段が青天井だが、ホームシアター用に売り出されているものであればある程度の性能は出せる。ハイレゾなどに対応したものでも、現実的な値段で手に入れることも可能だろう。
しかし、プロジェクターについては「4K」・「HDR」最新の規格に対応しているものを探すと、かなりの値段になってくる。その分慎重に選ぶ必要があるのだ。
デカい買い物になるので、ぜひ本記事で各メーカーの特徴を把握し、選ぶ際に参考になれば幸いである。
プロジェクターメーカー毎の特徴
各メーカーの展開している商品の価格帯・光源・映像の特徴などについて解説していく。なお、光源の解説については過去の記事で行っているので、そちらを参考にしてほしい。
LG
引用:LG
韓国のメーカーで、中~高価格帯のプロジェクターを展開している。LEDやレーザーを光源とした、スマートプロジェクターを幅広く展開しているのが特徴だ。
WebOSを搭載したモデルが多く、ネットに繋げる環境さえあればストリーミングサービスをそのまま楽しめる製品がほとんどである。
ある程度のクオリティを保ちつつ、一方でお手軽にプロジェクターでの映画鑑賞を楽しみたい人にはおすすめしたいメーカーである。
EPSON
EPSONは日本のメーカーで、エントリーレベルから高価格帯までの幅広いモデルを展開している。高価格帯とはいっても、ハイエンドなモデルでも頑張れば庶民に手が届く範囲の価格である。
色の再現性に優れた3LCDという技術を使っており、輝度が高く色彩豊かな映像を得意としている。
レーザー光源を採用した超短焦点モデルも展開しているので、テレビの代わりになるプロジェクターを探している人にもおすすめだ。超短焦点プロジェクターについては、過去におすすめ製品を紹介しているので、そちらも参考にしてほしい。
BenQ
引用:BenQ
台湾のプロジェクターやモニターを扱っているメーカーで、エントリー価格から中価格まで、幅広いラインナップが展開されているのが特徴だ。
映画館でも多く採用されているDLP技術を取り込んでおり、色彩豊かな映像を表現することができる。ゲーミングプロジェクターにも力を入れており、応答速度の速いモデルがあるのもBenQならではである。
基本的に費用に対しての性能は良い製品が多いので、ハイエンドなモデルを求める人には向かないかもしれないが、それなりの映像をお得な価格で楽しみたい人には向いているメーカーといえるだろう。
XGIMI
引用:トレテク
中国に本社を置くプロジェクターメーカーで、中価格帯のポータブルプロジェクター・短焦点プロジェクターに強いのが特徴のメーカーである。
LED光源を採用した短焦点モデルが多く、また自動で映像補正をしてくれる製品がほとんどなので、設置性が抜群な製品が多いのが特徴といえるだろう。
DLP技術を使った映像はクオリティも高く、解像度・コントラスト共に優れている。中価格帯でのプロジェクターを展開しているメーカーとしては、なかなか隙のない製品が多いだろう。こだわりがなければこちらのメーカーを選ぶといった形でも、まず間違いはないだろう。
ViewSonic
引用:ViewSonic
アメリカに本社を置いていて、こちらも上で紹介したXGIMIと同様に、中価格帯でのポータブル・短焦点プロジェクターに強いメーカーである。
光源はLEDやレーザーを採用したものが多いが、レーザーを採用した4Kモデルでも30万を切る値段で発売されるなど、なかなかにコスパが優れている製品展開である。
映像についても文句なしのクオリティで、中価格帯のプロジェクターとしては満足度の高い製品が多いだろう。中価格帯の設置性の良いプロジェクターを探している人は、XGIMIと比べてみて、かゆいところに手が届く製品がある方を選ぶのも良いかもしれない。
SONY
引用:ソニーストア
言わずと知れた日本に本社を置くメーカーで、ハイエンドなモデルを多く展開しているのが特徴だ。
ここまで紹介したメーカーは4K対応だとしても、どれも「画素ずらし」などの技術で疑似的な4Kを実現していたメーカーであるが、SONYに関してはしっかりと4Kの解像度を持つ製品を展開している。
上位機種ではレーザー光源を採用しており、LCOS技術というプロジェクターの中では最も高画質な映像を出せる技術を採用しており、お金をかけて本格的なシアターを組みたい人には候補に入ってくるメーカーだろう。
懸念点としては、やはり高額なのでなかなか手が出せない点と、LCOS技術には大きな筐体が必要となるので、設置も素人には難しい点だろうか。このあたりはホームシアターのインストール専門業者に頼んだ方が無難かもしれない。
Victor
引用:Victor
SONYと同様に、ハイエンドなモデルを多く展開しているメーカーである。
疑似4Kではない、真の4Kに対応しており、LCOSとレーザー光源を使ったハイクオリティな映像が楽しめる。
Victorに関しては、割と下位の方の機種でもクオリティが高いのが特徴で、ハイエンドの中の上位機種を選ばなければ、SONYよりコスパは良い製品が多いといえるだろう。
ただ、下位機種でもレーザー光源の物であれば、100万近い金額はするので、やはり値段はネックとなる部分である。また、こちらも筐体が大きい製品が基本となるので、設置に関しては専門業者に依頼した方が良いだろう。
まとめ
いかがだっただろうか?
ここまで様々なメーカーを紹介してきたが、筆者なりにおすすめを述べるなら、
- コストはかけすぎず、映画以外も楽しみたい人:BenQ、ViewSonic、LG
- 映像クオリティは保ちつつも設置は楽にしたい人:EPSON、ViewSonic、XGIMI
- しっかりと予算を割いて、ハイエンドなモデルで本格的な映像を楽しみたい人:SONY、Victor
あたりがおすすめメーカーの内訳になるだろうか。正直SONYとかのレベルになれば、レーザー光源ではなくてもかなりのクオリティの映像を楽しむことができる。しかし上で紹介した光源の記事でも述べた通り、水銀ランプの光源は時代に合っていないと筆者は思っているので、どうせハイエンドなモデルを買うならレーザー光源を検討してみてほしい。
中価格帯であれば、LEDまたはレーザー光源での検討をおすすめする。本記事を読んで、プロジェクターを選ぶ際に参考になれば幸いだ。
皆さんの映画ライフが、より豊かになることを祈っている。
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