
はじめまして、カラカルと申します。
本記事から映画に関する投稿を始めました。
気になる映画のまとめ・映画館に関する情報・ホームシアターなど、映画に関する情報を幅広く扱っていきたいと思います。
はじめに

映画館で映画を観る、至極当たり前のこと。しかし、大サブスク時代のこの世の中、スマホやタブレットで気軽に映画が観られるようになっている。もちろんそれが時代なので、否定はしない。
映画には膨大な製作費が使われている。
かの有名な映画「タイタニック」は、約240億円の製作費がかかっているとのことである。そんな映画を、今は月1000円前後で観放題なのである。いい時代になったものだ。
ただ、一歩立ち止まって考えてほしい。そんな膨大な予算を投じて作られた映画を、スマホやタブレットの小さい画面で消費するように観てしまっては、最大限に作品のポテンシャルを活かしきれていないのではないだろうか?
私が映画に心を揺さぶられるときは、初見が映画館であった時が多い。もちろん自宅視聴でも無いことはないが、割合でいえば前者が圧倒的である。今はもう観ることができない過去の作品も、機会があるなら映画館で観てみたい。
映画館で映画を観るメリット
自宅では再現できない音響

まず第一に、自宅との違いとして音響が挙げられる。単に音がデカいこともあるが、それだけではないので深堀っていく。
映画館では基本的に、正面・横・後ろ にスピーカーがいくつもある。四方八方から音が聞こえるというわけだ。IMAXやDolby Cinemaなどの劇場であれば、天井にも付いている。これによって、映画の中の世界に引き込まれたかのような音を楽しむことができる。
ちなみに正面のスピーカーは、スクリーンの裏についている。スクリーンに小さな穴が開いていて、そこから音が出るような仕組みになっている。
また、自宅との決定的な違いは低音。ずっしりとした低音を力強く響かせることによって、我々視聴者の身体に響くようになっている。まさに、音を身体で感じるという状態だ。
もちろん自宅にウーファーを置いたら再現できるじゃないかという話もあるが、やはりスケールが違う。特に集合住宅なんかで使用すれば、苦情で最悪警察がコンコンしに来ることだろう。私も家にスピーカーは置いていても、ウーファーは勇気が出ずに置いていない…
引き込まれるように作ってあるスクリーン

こちらも当たり前かもしれないが、スクリーンがデカい。壁一面がスクリーンとなっている。
座席によっては、視界の端から端がスクリーンとなり、視界が映像で埋まることがある。これによって、圧倒的な没入感が得られる。
また、映画館では真っ暗闇の中で映画を鑑賞するので、視界に余計なものが入らない。
映像だけが見えるので、作品に集中することができる。前の人の頭が光って見えるぐらいのことはあるが、たいていは気にならないレベルである。
自宅で真っ暗な部屋で観れるじゃないかという声もある。ただ、テレビが発行しているのに対して、スクリーンは反射光を映している。これによって、眼への負担が全然違うのである。光の点滅が激しいシーンなどを観ると、よくわかる。
作品にもよるが、横長の映像をフルサイズで観ることもできる。
自宅のテレビで映画を観る際に、上下に黒の帯が出ていたという経験はないだろうか?

あれは映像がそもそもその縦横比で作られていて、テレビなどに映す際に縦横比を合わせるために、黒い帯を付け足していることが原因である。ちなみにその縦横比のことを「シネマスコープ」という。
私は結構あれが煩わしいと感じていて、一度気になると止まらなくなる。なんか画面も小さく感じるからね。
映画館だと、基本的にはスクリーンが映像の縦横比に合わせて作られているため、シネマスコープの映像も黒い帯なしでスクリーン全体に映すことができる。同じ作品でも、テレビと映画とでは印象がまるきり違ってくる。たまにシネマスコープに対応していないスクリーンもあるが、テレビと違ってスクリーンでは、黒い映像は「何も移さない」ということで黒を再現するので、テレビよりも気にならないことだろう。
最新作がいち早く観られる

これは言うまでもなく、映画館は基本的に劇場で公開してから、サブスクに入ったりBlu-rayとして売り出される。それまでの間に、SNSには地雷原のごとくネタバレが散りばめられている。
それを回避しながら初見を楽しむためには、公開後すぐに映画館で観るしかない。SNSなんてやらないって人には、無縁かもしれないが。
SNSをやっている人にとっては、どうしても公開後は作品の情報であふれかえってしまうものである。普段からその作品の情報を調べてたりしたら、おすすめに表示されたりするので、回避不能な時もある。
最も回避できる方法が、映画館でいち早く観る、ということなのだ。
試写会で観た内容をネットでネタバレありの内容として発信している人は、くたばってくれ。
一時期コロナが流行った時期に配信と劇場公開が同時に行われたこともあったが、結局それもなくなったらしい。これはなくなってよかったと切に思う。
映画は映画館で観ることを想定して作られてある

先ほどまで述べてきた、音響やスクリーンの話にもつながるが、映画は映画館で観ることを想定して作ってあるのだ。縦横比の話もそうだし、音も四方八方にスピーカーがあることを想定して収録されてある。
映画「ジュラシック・パーク」では、劇場で恐竜を大きく見せるために、敢えてシネマスコープを採用しなかったという話もある。このように、映画館で観客が楽しめるように作り手の魂が込められているのだ。
映画館で映画を観るデメリット
当たり前だが自宅で観るより料金が高い

今の時代、月額1000円前後で観放題の時代である。一方映画は、一人当たり2000円前後もする。
家族5人とかだと、映画館で観るのに10倍もの値段がかかることになる。しかもサブスクは他の作品も観放題。
賃金が上がらずに物価だけが上がっていく日本では、映画館に行く余裕がないというのも頷ける。これは私も同感なので、無理せず映画鑑賞を楽しんでほしい。
マナーがなっていない人がいる

これもそうなのだが、「たまにいる」とかいうレベルではなく「ほぼ毎回いる」のだ。
上映中に普通に会話する人、スマホを取り出していじる人など。最近はSNSで話題になったため、上映前に強めの注意喚起映像が流れるようになったが、結局上映中はお咎めなしなので無法地帯になっているのが現実。
これは注意してもどちらも不快になって終わりなので、誰も幸せにならない。対策としてできるのは、自分自身がそうならないようにして、マナーの悪い人を減らすことである。
エンドロールも映画の一部という認識が広まってきていて、私もそれに同意である。エンドロール後に映像が隠れていることも多いからね。なので、どうかエンドロール時もスマホはしまったままにしておいてほしい。
ミニシアターなどの映画ファンが集う場所では、比較的マナーの悪い人は少ないので、作品によっては鑑賞する劇場を検討してみてもよいかもしれない。
自宅から移動するために時間がかかる

映画館が家のすぐ近くにある人というのは、少ないだろう。ほぼすべての人が、映画館に行くのに電車や車に乗って移動する必要がある。
これは自宅で観るのと比べた明確なデメリットだ。人によっては何時間も車を運転しないとたどり着けないというケースもあるだろう。
極端なケースは置いておいても、映画を観るために外出するのは多少ハードルが高いのもわかる。
映画館というのは基本何かしらの施設に直結してあるものだ。ショッピングモールが多いのかな。それらのついでに映画に行くという風にすれば、映画以外にも目的を持って外出することになるので、気持ち的にも前向きにできる。例えば友達と遊んだり、彼女とデートしたり、などだ。
個人的におすすめなのは、予定の最後に映画鑑賞を持ってくること。帰り道で映画の余韻に浸りながら、感想を話すことができる。
まとめ
映画館で映画を観るのは、手間も労力もかかるものだ。だが、それでも可能なら映画館で映画を観てほしい。
先ほども述べたが、映画は映画館で観ることを前提に作られたもの。これまでスマホで観て微妙だった作品たちも、映画館で観たら評価が変わっていたかもしれない。映画館で観ないことは、機会損失なのである。
映画というのはエンタメであって、そもそも無駄を楽しむものである。せっかくなら、とことん無駄を楽しむのが、良い余暇の使い方ではないだろうか。
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