はじめに

はじめましての方は、はじめまして。カラカルです。
今日は集合住宅の6畳リビングでホームシアターを組んだ時のレイアウトを紹介していく。
以前、映画は映画館で観ると、家で観るのとでは断然違った作品になると話した。
ただ、過去の映画はリバイバル上映でもない限り映画館で観ることはできないし、そもそも映画館が遠くて頻繁に行けないという方もいるだろう。
筆者も過去の映画を映画館で観たいと思い、だったら自宅を映画館にしたらいいんじゃない?という発想でホームシアターを作成した。
はじめはサラウンドの”サ”の字もわからなかったが、現在は”サラウ”ぐらいまでは理解できた。なので、「にわかホームシアターユーザー」程度のレベルである。

本記事では、下記のような人の悩みを解決できればと思っている。
- 部屋が狭くて、ホームシアターを組む余裕がない…
- ホームシアターを組もうと思ったが、どのようなレイアウトにすればいいかわからない。
- マンションなどの集合住宅でもホームシアターが組めるのか?
もし何らかの理由でホームシアター導入をあきらめている人がいれば、少しでも作戦を提案できれば幸いである。
低音を出すサブウーファーは諦める
前提として、低音を出すサブウーファーはあきらめた方が良い。

これはしっかりとした防音を施さない限り、集合住宅では確実に響いてしまうだろう。サブウーファーの出す強力な低音だと、下記で述べている「ホームシアターを組める物件」の持つ防音性をもってしても、貫通して隣接する部屋に響いてしまう。
また、戸建てだったとしても、他の家との距離が近い場合は、響いてしまうだろう。それぐらい低音というものは響いてしまうものなのだ。
もしどうしてもサブウーファーを置きたいという方は、防音加工を施した専用の部屋で観るしかない。筆者も将来はお金を貯めて、ホームシアターの専用部屋を作れる家に住みたいと思っている。
あくまでエントリーレベルでホームシアターを組む前提の記事だということを念頭においてほしい。
そもそもホームシアターを組める物件なのかチェック

まずこれは一番大事なところ。例えば、テレビの音が隣や上下階に聞こえる、こういった集合住宅の物件では、ホームシアターを組むのは難しいだろう。
そういった方は、まず引っ越しから検討してほしい。
筆者は、大学進学→就職→結婚 のイベントの中で4回引っ越しを行った。その中で、ホームシアターを組む上での最低条件とプラスアルファの条件がわかってきたので、それを説明する。
ホームシアターを組める物件の最低条件
最低限の広さがある

これは最低限も最低限の条件だ。とはいっても、10畳も用意しろと言っているわけではない。筆者は6畳の居間でホームシアターを組んでいる。
ただし、これはキッチンなどを抜いた広さの話で、キッチンを含めて6畳しかないワンルームのような部屋だと、レイアウトの幅がグッと狭くなるだろう。
また、ドアの配置などによっては、レイアウトを変える必要が出てくるかもしれない。これら込々で、最低限の広さを6畳と仮定した。ちなみにもっと狭い部屋で組んでいる人がいたら、教えてほしい。
音を通しにくい構造になっている
結論から言うと、鉄筋コンクリート造(RC造)が最強だろう。木造は論外。鉄骨造は、工夫により何とかなるといった感じ。ここではRC造を前提に話していく。

RC造でも構造は様々だが、とりあえず3件住んでみて上下階への音は問題ない。真下の階が知り合いだったことがあったので、爆音で鳴らした後に聞いてみたが、特に何も聞こえないとのことだった。
古すぎる物件だとまた違ってくるのかもしれないが、最近の物件では少なくとも大丈夫だろう。
次に、隣の部屋に関してだが、ここは物件によって大きく変わってくる。
RC造と言っているものの、隣の部屋との境の壁がコンクリートではない場合がある。このケースは、隣の部屋に割と音が聞こえると思った方がいい。
残念ながら隣が知り合いだったことはないので確認できていないが、隣の人が笑ったりした時の声なんかは聞こえるので、おそらくスピーカーの音も聞こえてしまうことだろう。

このあたりは、内見の時に壁を軽くノックしてみるとよい。「コンコン」と響くような音が聞こえたら、残念ながらコンクリートではない。
音が響かず、少し指が痛い感じであれば、おめでとう。それはコンクリートの壁だ。戸境の壁がコンクリートであれば、存分に映画を楽しめる物件ということだ。
ホームシアターを組める物件のプラスアルファ条件
1階である

1階であれば、下の階への音の響きを気にする必要がないので、多少物件の条件が緩くなる。鉄骨造レベルでも、昼間なら音を出せるといった所感だ。
※隣人の生活スタイルにもよる
また、筆者は念のため床に防音シートを敷き詰めているのだが、そこまでしなくてもよくなるというメリットもある。導入のハードルが下がるということは、うれしいことだ。
窓が2重構造になっている

こちらは、外への音漏れが少なくなるというメリットがある。
窓が薄すぎると、窓から漏れた音が別の部屋の窓から入ってくる、などといった現象が起こりうる。2重窓であれば、ひとまずその心配はないと言っていいだろう。
ただ、こちらは防音カーテンなどを使うことである程度対策もできるので、必須条件ではない。
広い無地の壁がある
これは完全にプラスアルファなのだが、広い無地の壁があればスクリーンがなくてもプロジェクターを使って映像を投影することができる。

もちろんスクリーンに投影した方が画質は良いのだろうが、あくまでエントリーレベルのホームシアターならば壁に投影するのでも問題はない。
※ちなみに筆者は75インチの4K液晶テレビを採用している
プロジェクターを投影するのにはある程度の距離が必要なため、部屋の広さが必要である。しかし、近年では超短焦点プロジェクターというものも出ているので、それを活用すれば広い部屋でなくともプロジェクターを採用することができる。
筆者のおすすめは、記事の後ろの方で紹介している「TVボードの使い方」の、テレビの部分を超短焦点プロジェクターに置き換えたレイアウトなので、参考にしてほしい。
6畳間でのホームシアターレイアウト
具体的に、我が家で作っているホームシアターのレイアウトを紹介する。
我が家は1LDKで、約11畳(リビングだけだと6畳程度)のLDKにホームシアターを組んでいる。下記のようなイメージである。

1Kの人だとベッドを同じ部屋に置く必要があると思うので、ソファをソファベッドに変えていただければ実現できると思う。
コード類は窓側を這わせて、壁づたいに家具の後ろの方を通してスピーカーに繋げている。
なお、TVボードの後ろはコードで地獄絵図になっている。
TVボードの使い方
TVボードには自分の理想とする使い方があったので、それを再現できるTVボードを必死で探した。
IKEAのTVボードがピッタリハマったので、それを使っている。うちのTVボードは、下図のような使い方をしている。

個の使い方だと、サラウンドに使用するスピーカー以外をすべてTVボードに収めることができるので、案外見た目がスッキリする。
下の引き出しにBlu-rayを入れたら、TVボード周りで映画鑑賞がすべて完結するので、おすすめである
※筆者はBlu-rayが入りきらなくなったので、別で棚を持っている。
一番苦労したのは、これにピッタリハマる製品を見つけることだ。筆者は先にAV関連のアイテムを持っていたので、それに合うようにTVボードを探した。
次の項目で、筆者が使っている製品を紹介する。特にこだわりがない人は、これをそっくりそのまま真似すれば収めることができるので、参考にしてほしい。
使用している各製品
上で紹介したレイアウトを再現するために必要なアイテムである。
サイズ感が似ていれば同様の配置を再現できると思うので、参考にしてほしい。
TVボード
IKEAの「BRIMNES ブリムネス」を使用。長さが180cmあるので、組み立てるのが大変だった。
天板の耐荷重は30kgなので、TVの重さには気を付けよう(筆者は1kgオーバーしているが、3年間使って今のところ問題ない)
引用:IKEA
Ultra HD Blu-ray Player
こちらは生産終了品の、SONY「UBP-X800M2」を使用している。
正直たいていのBD Playerは問題なくあの場所に収まると思うので、好みのもので良いと思う。画質・音質は満足だが、再生中に映像と音声が飛ぶことがしばしあるので、その内買い換えようと思う。
引用:SONY
AVアンプ
SONYの「STR-DN1080」を使用している。このあたりはあまり詳しくないのだが、他の製品がSONY製のものが多いので、SONY製のものを購入した。
AVアンプに関しては大きさによって設置できない可能性もあるので、注意。
引用:SONY
TV
こちらはSONYの「XRJ-75X90J」を使用している。映像に関してはSONYはピカイチ。
最終的にはプロジェクターを買いたいと思っているので、それまではしばらくこいつのお世話になると思う。
ちなみにこいつは上で紹介したTVボードにしっかり収まるが、少しだけ耐荷重をオーバーしているので、気になる人は別の製品を探したほうが良いかもしれない。
引用:SONY
※写真は同シリーズ65インチの、XRJ-65X90J
センタースピーカー
これはSONYの「SS-CS8」を使用している。こいつが収まるTVボードを探すのにめっちゃ苦戦した。
逆に今のTVボードにピッタリ収まるセンタースピーカーが全然見つからないので、当面は買い換えないつもり。
引用:SONY
フロント・サラウンドスピーカー
SONYの「SS-CS3」を使用。今のところは不満なし。
スピーカースタンド+ブックシェルフスピーカーを買うより、自立するトールボーイスピーカーを買った方が結果的に安かった。
引用:SONY
その他・防音グッズ
他にも念のため使っている防音グッズを紹介しておく。
まず床には、コーナンのタイルカーペットを敷き詰めている。防音対策としてはもちろん、TVボード周りの物を動かすときの傷防止としてもおすすめ。
※引っ越しする際は、家具が届く前に敷き詰めておくことを強くおすすめする
引用:コーナン
また、「SS-CS3」スピーカーの下に敷くオーディオボードとして、御影石を使用している。
床に音が響きにくくなり、音質も向上する。ただし、いらなくなった時にどうやって捨てればいいのかがわからない。また、床が傷つきやすいので、下にフロアタイルみたいなものを敷くのをおすすめする。間違えて蹴ると、足の指の骨が折れる。
引用:Amazon公式
上で紹介した御影石だが、これをルンバが乗り越えてスピーカーに衝突してしまう事故が多発した。この対策として、御影石の下にさらに台を用意した。奇跡的にピッタリ収まる台があったのだ。
なお、音質に影響するかどうかはわからないので、あしからず。
引用:Amazon公式
まとめ

いかがだっただろうか?
ここで紹介したレイアウト・製品はあくまで筆者が使っているものなので、参考にして自分なりにカスタマイズしてホームシアターを楽しんでほしい。
賃貸だから、部屋が狭いから…などの理由でホームシアターをあきらめてほしくないというのが、本記事で伝えたいことである。
皆さんの映画ライフがより充実したものになることを、心から願っています。
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