はじめに

おはようございます、カラカルです。
今日は、ホームシアターで使うスクリーンについての紹介をしていく。とはいっても、そんなものはスクリーンメーカーが公式サイトで紹介してくれているので、違ったアプローチで紹介を行う。
通常はスクリーンといえばフラットな平面に、白い表面の物を思い浮かべると思う。それが電動吊り下げ式なのか、パネル設置型なのか、あるいは自立型なのかは様々だ。
ここで紹介する”特徴”とは、設置方法ではなく、スクリーンの視覚効果にかかわる部分である。ホームシアターを組む際に参考になる情報が載っているかと思うので、ぜひ最後まで読んでいってほしい。
通常のスクリーンについての解説
引用:株式会社キクチ科学研究所
まず、特徴的なスクリーンの紹介をする前に、通常のスクリーンはどういうものなのかを紹介しておこう。通常のスクリーンとは、下記のような製品である。
※「通常」の定義が人によって違うかもしれないので、もし違うと感じてもご容赦願いたい。
- 白くフラットな表面
- ブラックマスク(黒い外枠)が付いている
- 縦横比が16:9(あるいは16:9)である
一般的にホームシアターを組むとなったら、こういった製品を採用する場合が大多数だろう。
少し変わった特徴のあるスクリーンについての解説
それでは、少し変わったスクリーンについて解説していく。種類が多いので、テンポよく紹介していこう。それぞれの特徴についてもあわせて解説していく。
カーブドスクリーン
引用:エリートスクリーン
まず紹介するのは、カーブドスクリーンだ。IMAXシアターなどではよく見るかもしれないが、表面が湾曲したスクリーンである。
自分が観ている位置からスクリーンまでの距離が、どの左右位置でもほぼ等しくなり、映像への没入感がアップするのである。
導入するにはアナモフィックレンズが必要・またはカーブドスクリーンに対応するための映像調整機能のあるプロジェクターが必要であり、やや導入難易度は高めである。
予算がある人は、ホームシアターのインストーラーに任せてしまうのも良いかもしれない。
サウンドスクリーン
引用:ホームシアター工房
次に紹介するのが、サウンドスクリーンだ。このスクリーンは一言でいうと、音を透過するスクリーンである。
スクリーンの表面に小さな穴が開いており、音を透過する仕様になっている。スクリーンの裏にスピーカーを置くといったレイアウトが可能になるのだ。
これの何が良いかというと、通常はスクリーンの横や下にスピーカーを置く必要があるところを、後ろにおけるので壁一面をスクリーンとして使用できるようになることである。限られたスペースでホームシアターを組む場合に、有効なスクリーンである。
注意点としては、スクリーンの裏にスピーカーを置く場所が必要な点である。また、穴が開いていることにより後ろに光を通してしまうので、輝度が下がってしまう。元々の輝度が高いプロジェクターが必要となるだろう。
シネスコスクリーン
引用:ホームシアター工房
こちらは、縦横比が2.35:1(シネマスコープ)であるスクリーンのことだ。16:9の通常スクリーンに比べて、横長なスクリーンとなる。
映画の映像自体は本来こちらの比の作品が多いのでそれらに合わせたサイズのスクリーンとなっている。
導入にはアナモフィックレンズとVストレッチ機能のあるプロジェクターが必要であり、導入難易度は高めである。また、上記で紹介した「サウンドスクリーン」や「カーブドスクリーン」などと組み合わさった仕様もある。
シネスコスクリーンについては下記の記事で詳しく解説してあるので、そちらも参考にしてほしい。
耐外光スクリーン
引用:株式会社キクチ科学研究所
こちらは、表面に特殊な耐外光コーティングを施したスクリーンである。
天井からの照明などを反射せずに、プロジェクターからの映像を反射する仕様となっている。それによって、電気をつけた状態や明るい昼間でもある程度の映像の輝度を保ったまま投影することが可能なのだ。
こちらは、主にリビングシアターなどの明るい環境で使用する場合に効果を発揮するだろう。スクリーンだけでの明るい環境への適応はある程度限界があるので、輝度の高いプロジェクターを併用すると、より効果を発揮できるだろう。
超短焦点プロジェクター用スクリーン
引用:株式会社キクチ科学研究所
こちらは、先ほどの耐外光スクリーンと似ているが、それを超短焦点プロジェクター専用にしたバージョンのイメージである。
表面がギザギザになっており、下からの投射を拾い、天井からの光についてはブロックする仕様となっている。超短焦点プロジェクターは下から投射するので、まさにそれ専用のスクリーンとなっているわけだ。
超短焦点プロジェクターについての解説は過去記事でしているので、そちらも参考にしていってほしい。おすすめのスクリーンとプロジェクターについても紹介している。
まとめ

いかがだっただろうか?
部屋の広さや、自分が求めるレイアウト・映像クオリティなどで採用するスクリーンは変わってくる。また、種類によっては専用の機材が必要であったりもするので、予算と相談する必要も出てくるだろう。
各々が実現可能な範囲で、採用するスクリーンを選んでいくのが良いだろう。筆者は、サウンドスクリーンとカーブドスクリーンに憧れているところであるが、皆さんはどうだろうか?良かったらコメント等で教えてほしい。
皆さんの映画ライフが、より豊かになることを祈っている。
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