はじめに

映画ファンの中には、DVDやBlu-ray等のディスク媒体を購入して、コレクションとして持っている人も多いだろう。筆者もその一人である。
今回は、その保管方法に関する解説を行う。主にケースについての話になるが、ケースというのは意外と普通に保管しているだけでは、いつの間にか傷がついていたりするのだ。
また、ケースに傷がついていると破損の原因となり、もしケースが破損してしまうと最悪の場合ではディスクにもダメージが加わり、視聴ができなくなってしまうことになる。
映画ファンであれば限定版のBlu-ray等も買っている人が多いかと思うので、できれば美しい状態を長く保って追いたいところ。本記事では、様々な観点からケースを綺麗に保つ方法を紹介していく。これから円盤集めを始めようと思っている方や、既に持っているコレクションを美しく保ちたい方は、ぜひ参考にしていってほしい。
横にして積まない

まずは、Blu-rayを横にして上に積まないというのが大事だ。
この方法はスペースを使わずに効率的に収納できるので、収納場所が少ない場合についやってしまいたくなる。
しかし、Blu-rayのケースというのは広い面に支える部分がないため、表面にダイレクトに重さを受けてしまう。そうなると、表面の凹みなどに繋がってしまうのだ。
最悪の場合では、ケースの表面が重さに耐えきれずに破損したり、凹んだ部分がディスクにあたって傷がついて、再生できなくなるなどの事故が起こりうる。
ケースは多少収納効率が悪くなったとしても、なるべく縦方向に並べるようにしよう。
直射日光が当たらない場所に置く

窓際などの。直射日光が当たる場所には置かないようにしよう。日光によって、表紙などが日焼けする可能性があるからだ。
Blu-rayケースは通常プラスチックのケースに紙のラベルが入った構成となっているが、プラの部分は日光が貫通して、紙の部分に直接ダメージを与えてくる。
また、内部の温度が上がってしまうと、ディスクにダメージが及ぶ可能性もあるので、その観点からも直射日光が当たる場所には置かないようにしよう。
扉付の棚を使う
引用:IKEA
Blu-rayの棚は本棚を使っている人が多いだろう。本棚というのはオープンなものが多く、ずっと使っていると案外ホコリが溜まってくるのだ。ホコリが付いたままケースの出し入れを行うと、それが傷の原因になったりする。
こまめに掃除できる人ならそれでも問題ないだろうが、Blu-rayを集めるような人は購買力のある社会人が多く、棚の掃除に時間がかけられないことも多いだろう。
そんな場合には、少しでもホコリから製品を守れるようにするために扉付の棚を導入するというのも、一つの手だ。
扉を閉めておけば埃が入ることは無いので、掃除の頻度を格段に減らすことができる。極端な話、数年に一度でも問題ないレベルだ。
コレクションをしまっておくような部屋は密室でホコリっぽいことも多いかと思うので、有効な手段であるだろう。
筆者も扉付の棚を導入していて、下記の記事にて解説しているので、良かったら見ていってほしい。
湿気の対策をする

湿気の対策も、保管の観点では大事だろう。先ほども述べた通り、Blu-rayのケースはプラスティックと紙で構成されていることが多いので、湿気が多い状態で放置するとカビが生えてしまう可能性がある。
また、湿気が多い状態で部屋が冷えたりすると結露して、濡れてしまう場合もあるだろう。できるだけコレクションを保管している場所は乾燥させておくのが重要だ。
しかし、寝る部屋とコレクションを置いている部屋が同じだったりする場合はそうもいかないかもしれない。そういった場合のおすすめは、先ほど紹介した「扉付の棚」を使って保管しつつ、扉の中に除湿剤を置いていく方法だ。
これであれば、部屋の中は自分の快適な湿度に保ちつつ、コレクションを湿気から守ることができる。
地震の対策をする

日本に住んでいる以上、切っても切り離せないのが地震問題である。対策のポイントは主に2つある。
まず1つ目は地震の際にBlu-rayのケースが棚から飛び出さないようにすることだ。棚の高い位置から落ちたりしたら、それだけで破損する可能性が極めて高くなるだろう。先ほど紹介した「扉付の棚」の中でも、地震対策のロック機能がついていたりするものであれば、ここは対策できるだろう。(値は張るかもしれないが…)
2つ目は、棚が倒れないようにすることである。いくらコレクションが飛び出さなくても、棚自体が倒れたらお手上げである。持ち家なら壁に固定したり、賃貸なら突っ張り棒などで対策をしておくのが良いだろう。
ケースカバーを使う
傷から守るという目的なら、ケースカバーを使うのもいいだろう。棚から取り出す際に他のケースと擦れて傷がついてしまうことが多々あるのだが、こちらはその対策ができる。
Blu-rayには太めのサイズだったりアウターケースが付いているものもあるが、大体の大きさに対応できるケースカバーのラインナップがある。
注意すべき点としては、大きさがギリギリのカバーを使うと入れるのが難しく、カバーに入れる動作で傷がついてしまい、本末転倒になる可能性があるということである。なるべくゆとりを持った大きさのものを使おう。
また、ケースとカバーの間にホコリが入ったりすると、それも傷の原因となる。上で紹介した、「扉付の棚」と併用して使うと、より効果が期待できるだろう。
特にスチールブックなどは傷がつきやすいので、細心の注意を払って保管するようにしよう。スチールブックについては、筆者が過去に魅力を熱弁したので、良かったらそちらも見ていってほしい。
人に貸す際には別のケースを使う

最後に紹介するのは、人に貸したりする場合の注意点だ。
人に貸すということは、家と家の間をカバンの中などに入れられた状態で、運ばれるということだ。外出中というのは何があるかわからないので、例えば転んだりしたらケースを大きく損傷する可能性もある。
この場合は、人に貸す時用の安いケースなどを用意しておき、貸す際にはそのケースにディスクを入れ替えて貸すようにするのが良いだろう。そうすれば最悪ケースは傷ついても問題なくなる。
布教用・保存用・鑑賞用の3つ購入できるような人は話が別だがそうでない人は布教用のディスクケースを持っておけば、人に貸す際にも安心だ。
なお、人に映画を薦める際の注意点についても過去記事で解説しているので、もし人にBlu-rayを貸して映画を観てもらおうと思っている人は、参考にしていってほしい。
まとめ

いかがだっただろうか?
ここまでBlu-rayコレクションのケースを守る方法を紹介してきた。ケースを守るということは、結果的に中のディスクを守ることにも繋がるだろう。
これからの時代は物理メディアはどんどん縮小していくものである。あなたが持っているコレクションが、もしかしたらもの凄いプレミアがつくものになるかもしれない。
それを売るにしても自分用に持っておくにしても、綺麗な状態で置いておく方が良いだろう。そのための一助として、本記事が役に立てば幸いである。
皆さんの映画ライフがより豊かになることを祈っている。
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